1人用(不問1) / 503字 / ほっこりする雰囲気を目指したシリーズ3作目
↓この台本には前編があります↓
本文
この街には妖精さんがいない。
大きな水溜まりがあっても子どもがいない。
みんな塾に行って遅くまで勉強しているから。
たまに自動車が派手な水しぶきを上げるけど、
魔法をかける前に遠くに行ってしまう。
コーヒーカップがあっても大人がいない。
みんな残業が続いて疲れて寝てしまうから。
たまにコーヒーを煎れる人もいるけど、
おまじないが届く前に一気飲みしてしまう。
この街には妖精さんがいない。
……なんてことはないのだ!
入道雲
↓
夕立ち
↓
雨粒とともに妖精さんが舞い降りる!
笑顔よ届け! ワン・ツー・スリー!
子どもたち、周りを見るのだ!
みんなみんな遊びたくてうずうずしてるじゃないか!
疲れよ吹き飛べ! トン、トン、トン!
大人たち、目を覚ますのだ!
みんなみんな同じ景色を見つめているぞ!
夕焼け空には大きな虹が架かっているのだ!
だって妖精さんはみんなが大好き!
だって妖精さんはずっとずっと昔から君のとなりにいたのだから!
妖精さんはそれを忘れないのだ!
みんなもきっと思い出すのだ!
なぜならば、
妖精さんは今もこの街でまっているのだ!
誰もが今日を精一杯に楽しめば
妖精さんはそこに生まれるのだ!
この街で妖精さんがまっている!
頑張るのだ!君たち!!
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