3人用(男性1;女性1;不問1) / 592字 / オチが全てのお話
登場人物
A:男性。大王様。邪教を信仰するとある大国の、威厳あふれる王。
B:女性。大王様の側近。冷徹。忠実。料理の腕は未知数。
C:生贄。大国に仇なした異教徒。本文中には1人しか出ていないが本当は沢山いるはず。
本文
(※おどろおどろしいSEとともにタイトルコール)
A01『サバト~暗黒詠唱~』
B01「大王様、儀式の用意が整いました」
A02「うむ。では、さっそく始めよう」
C01「嫌だー! 助けてくれー!」
B02「黙りなさい! 大王様の御前ですよ」
C02「ひ、ひいいぃ」
B03「大王様」
A03「うむ。……聞け、異教徒ども! 貴様らは身の程も知らず我が王国に盾突こうとした。これがどれだけ愚かで無謀な行為か、我が国に住む者ならば、残飯を漁る犬ですら理解していよう。貴様らは犬以下だ! 貴様らのその身、魂に至るまで一片の価値もない! しかし、神は寛容であらせられる。貴様らのようなどうしようもない哀れな存在にも、存在する価値を与えてくださるのだ。異教徒どもよ、神託に従いその身を清めよ。さすれば魂は浄化され、来世で我らが同胞としての生を約束されよう!」
C03「助けてくれー! 死にたくないー!」
B04「おとなしくなさい! さあ、食べるのです。神聖なる食物を取り込み、神の慈悲に身を委ねるのです!」
C04「嫌だー! そんなもの食べられるかー!」
B05「なっ……! 神託に従い私が手ずから調理した、鯖のお汁粉とあんこ挟み竜田揚げを食べられないと言うのですか!? ええい、食べなさい! 食べるのです! おとなしく口を開けなさい!!」
A04「ふはははは! そうだ! じゃんじゃん食べよ! 鯖とあんこ食え、以上だ!」
コメント