古巣のwikiから台本移動中です。まだ結構増えます。

かじかむ

この記事は約3分で読めます。
スポンサーリンク

2人用(男性1;女性1) / 1091字 / 冬の日にイチャイチャするやつ

登場人物

A:男性。割とずぼらな性格。……というか彼女が時間にうるさすぎるだけかも?
B:女性。時間にうるさい。……でも彼氏と合流した後はあんまり時間気にしないんですね。

本文

A01「悪い、遅れた!」

B01「おっそーい! 1分48秒の遅刻。楽しい楽しいデートの時間が1分48秒も減っちゃいました! お喋りに換算しておよそ180語、お散歩にしておよそ150メートル、ショッピングに換算しておよそ310円分、キスに換算しておよそ……って何言わせるんだバカー! とにかく、それだけのステキ時間を無駄にしちゃったわけ。反省してる?」

A02「つくづく思うんだが、お前その計算式」

B02「口答えは時間の無駄だー!」

A03「サー、イエッサー!」

B03「私は女だー!」

A04「イエス、ミズ!」

B04「……はー、朝からテンションあげさせないでよ、まったく」

A05「いや、デートなんだからテンション高くていいと思うぞ。……ほら、ミルクティー飲めよ。喉乾いただろ」

B05「いつの間に」

A06「さっきそこの自販機で。遅刻したお詫びとして、な」

B06「お、ま、え、それ買うためにいったい何秒無駄にしたかー!」

A07「悪かった。悪かった。悪かったって」

B07「……ったく。でもありがと。……痛っ!」

(※SE:Bが手を滑らせて、カツン、とミルクティーの缶を地面に落とす音)

A08「ど、どうした?」

B08「大丈夫、ちょっとびっくりしちゃっただけ。ほら、手、かじかんじゃってて」

A09「冷(つめ)た!」

B09「へっへっへ。仕返しー」

A10「仕返しー。じゃなくて、お前いつからここにいたんだ」

B10「……1時間くらい」

A11「時間の無駄は嫌いじゃなかったのか?」

B11「別にー。私はただデートの時間がもったいないってだけで」

A12「……ゴメン。ほら、ミルクティーの缶貸せよ。かじかんだ手じゃ開けられないだろ」

(※SE:プシュッ、とAがミルクティーの缶を開ける音)

B12「ありがと」

A13「……どうした? 早く受け取れよ」

B13「……缶、熱くて持てない」

A14「あ、そっか。ならこれ使えよ」

B14「何これ」

A15「軍手。俺が普段手袋がわりに使ってるやつ」

B15「は? 何それ、もしかしていつも軍手はめて街の中歩いてるわけ!?」

A16「え、普通だろ?」

B16「信じられない。何それ、超ダサい、ダサすぎ。ありえない。せめてカラー軍手にしようよー! ピンクとかブルーとかの」

A17「え、ピンクとかブルーとかならいいんだ」

B17「決めた。今からホームセンター行こう。こんなダサいの二度と使わせないんだから。ほら、行くよ。もたもたしてるのは時間の無駄!」

A18「え、あ、ミルクティーは?」

B18「飲んで。あと寒いから手、繋ご」

A19「……はいはい」

B19「駆け足ー!」

A20「何で!?」

B20「寒いから!」

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました