1人用(不問1) / 602字 / 何も考えないで書いたやつ
本文
「さあ、森へ出かけよう」
森田セブンティーンが言いました。
呼応する声はありませんでした。
何故なら森田セブンティーンはひとりぼっちだからです。
だからこそ森田セブンティーンは森に行かなければならないのです。
ポケットには片道分の電車賃と、丈夫なロープが1束。
ポケットから溢れたロープが何とも不格好です。
そんな彼の名は森田セブンティーン。銀行マンです。
森田セブンティーンは森に向けて走りだします。
走るのは割と得意です。
走ります。
走ります。
走ります。
走りました。
疲れました。
飽きました。
森田セブンティーンは森に向かうことを断念しました。
森はあまりに遠かった。
残念。
森田セブンティーンには無理だった。
しょせん森田は森田だった。
森田セブンティーン、情けないやつだよお前は。
お腹がすいたので牛丼を食べました。
美味しくも不味くもない、きわめて普通の味でした。
お腹がふくれた森田セブンティーンは家に帰ることにしました。
ポケットから溢れたロープを辿っていけば家に帰ることが出来るでしょう。
森田セブンティーンがロープを用意したのはこのためだったのですね。
すばらしい伏線回収です。
森田セブンティーンがロープを辿っていると、向こう側から女の子がやってきました。
女の子は不審なロープに興味津々、向こう側からロープを辿っていたのでした。
女の子の名は森田セブンティセブン。
森田セブンティーンの妻になる女性です。たぶんね。
めでたし、めでたし。
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